個人間で中古車購入時のやり取り&XJR1200乗り換え&大手バイク買取店のやり取り
- Draw a New Sound
- 2019年3月21日
- 読了時間: 10分
今回は車検がある251cc以上のバイクを個人やり取りで購入する際に役立つかもしれない内容です。
バイクの免許を初めて取り、たった半年でしたが沢山の思い出をくれたKAWASAKI 250TRもついにお別れの時がきました。元々大型バイクを乗るつもりでしたが、いきなり路上を走るのも怖かった事もあり250ccで乗り慣れたら大型にステップアップしようと決めており、ついにそのタイミングが来ました。
話は戻りまして、車検等の記事を調べると具体的に分かり易く教えてくれるサイトが無かったので、自分の経験で書いてみました。参考になれば幸いです。
予備検査車検を受けさせた場合
📷
今回車両の購入に辺り某オークションにて購入してみました。
中古で車両を購入する際に確実ではありませんが購入相手に予備検査を受けさせて購入する方法は様々の確認にお奨めかもしれません。
予備検査とは個人の詳細を陸運局で登録する前に車検だけを受けて合格しておくシステムです。
これにより「最低限、現在は車検に通る様な状態。」と判断ができます。エンジン等の動作の方は車検時に動いていれば通ってしまうので、動作良好の方を保障できる事ではありませんが公道を走る上で法的に問題が無い仕様状態の確認にはなります。改造車を購入の際、後から車検を自分で受けてみる等はこの辺りで面倒になる可能性があります。
また事前に車検を通す事で前オーナーがハッキリと分かるので「盗難車では無い。」との証明や、確実ではありませんがフレームナンバー等の不正打刻だった際は車検を受けられない様なのでその確認にもなります。購入が旧車等だった場合はこの不正打刻が多い様なので個人売買は気を付けた方が良い様です。
予備検査後の書類は有効期間3ヶ月以内の制約がある為、この間は車検を自分で受ける事無く登録が可能です。期限内に陸運局に行って登録しナンバーを発行してもらって完了の流れです。
今回は予備検査を付けて購入したのでその流れをお伝えします。
購入からナンバー獲得までの流れ
●ポイント1:購入前の際、ナンバーが無い状態(車検を受ける必要がある状態)だった際は予備検査を受けられるか相手に確認。
●ポイント2:予備検査を終えると相手から受付に必要な書類が届きます。確実に必要な書類が受け取れる様に見落としが無い様に確認しましょう。そもそも書類が無いという車両は盗難車等の可能性があります。
●ポイント3:相手から予備検査証、譲渡証明書、返納証明書の3枚が届きます。
●ポイント4:自分の住民票を役所でご用意下さい。
●ポイント5:書類を自分の住所を管轄している陸運局で書類を持ち込んで手続きして下さい。個人で行く場合、委任状の用意は不要です。
●ポイント6:自賠責保険は陸運局orすぐ近くの建物で加入できる。調べてみると事前に用意しないといけない様に見えて非常に分かり難いですが現地近くで即日加入できるので問題ありません。ディーラーや購入者側に問い合わせて事前に自賠責加入のやり取りをさせる必要はありません。
~陸運局での手続き~
📷
●ポイント1:今回初めて受付しましたが朝イチで行ってナンバー獲得まで約45分でした。混雑時も考え1時間~1時間半を目安にしておくと良いでしょう。受付は平日のみです。営業開始時は結構空いてましたが、終わる頃には結構な人数になってました。
●ポイント2:先に自賠責保険(陸運局内か別の建物の場合も有り)で加入&重量税のお支払い(記入する用紙が貰えます)を先に済ましてるとスムーズです。
●ポイント3:分からない部分は書かずに提出。受付で教えて一緒に書いてくれます。間違えると書き直しや、もし間違った内容で通っていると保険を使う時に詳細が違う等でトラブルになる可能性があります。
●ポイント4:手続きに問題が無ければ最後にナンバープレートを受け取って終了。
~陸運局で掛かる費用~
・自賠責保険(2輪)・・・25ヶ月11780円
・重量税(大型2輪)・・・5000円
・ナンバー代・・・520円
※自分で車検を受けた場合・・・検査手数料1700円
まとめ:車検は自分で行えると非常に維持費を安くできるので、最低限バイクや車を所持するには自分で車検を受けられる程度の知識とメンテナンス能力を持っているとかなりお得になります。
初めて個人売買の購入時に思った注意点
やはり不安がある個人間での売買。
分からない事は初めから質問しましょう。お金を振り込んだ後でのキャンセルは全額返ってこないリスク(予備検査の作業を進めていると手数料として)がある場合があります。
まともな車両であれば車検に通す事を嫌がる事は無いと思いますが、相手にもよると思いますが予備検査を断る場合は単純に面倒だからか、もしくは現状のままでは車検に通せない状態の可能性があります。消耗している箇所を新品に交換する事を条件に引き受ける場合は交換する部分の内容を確認した方が良いでしょう。状態を確認するとして可能なら実際に自分の目で見に行く事が大事ですね。
全て自分でも行える場合
内容の流れを把握している場合は全て自分で行うのも乗り出し価格を抑える上でお奨め要素です。
相手から引き取りの際に仮ナンバーを陸運局から習得し、相手の受け取り住所から陸運局までの道のり指定をするとそのルートのみ走行ができ車検場まで乗って行く事ができますが現物状態が分からない状態でいきなり仮ナンバーを取って車検上に持っていっても通らない様な状態では意味がありません。状態に確実に問題が無いと確認ができているならOKかもしれませんが少しリスクがあります。もし実際に実物を見て車検に問題が無い判断ができたらお奨めです。
敷居は高いですが直接取引は相手から一度車等で引き上げて、自宅に持ち替えりメンテナンスして自宅から仮ナンバーを取って車検場に持込む事が無難でお奨めです。
消耗品が規定値より消耗していない場合、車検で難しい所はライトの「光軸」のみです。こちらは車検場の近くにテスター屋という調整できるお店がありますので、こちらに車検前に行って調整してもらうのがお奨めです。光軸調整は2000~3000円程度で行えると思いますが、バイクの車検で落ちる原因の1番がこの光軸になります。
今はネットでも車検受付を行えるので、全て自分で行えば一番安く済ませられますが難しい方は格安車検の利用もお奨めです。 📷📷
乗り出し前に注意
全てが終えて乗り出しができる状態になると見落としがちですが注意点としては任意保険の切り替えです。
任意保険はバイクに対して掛かっている形なので、切り替えを行っていない場合は事故の時にはどうなるか分かりませんが手続き上で面倒になったりする様ですので通常の対応が行えなくなる可能性があります。
車検に通った状態とはいえ細かな部分(車検でチェックされない部分)の消耗や動作不良がある可能性があるので、この辺りは自分で行える人は強いですが自分でできない人は購入後にバイク屋等でチェックや整備がお奨めです。個人売買は相手によると思いますが車両状態を保障して購入できない以上、命を乗せて走る以上は物凄く神経質にチェックして購入した方が良いでしょう。購入した後で思いますがリスクを取ってお手頃価格で済まそうとするか・割高だがお店で安全な購入するか、見極めが必要ですね。
大手買い取り店「バイク王」に買い取りをしてみた話
📷
バイクを売る際、恐らくレッドバロンかバイク王のどちらかを知っているパターンになるかと思います。
実際にどうなの?という所ですがネット情報は良い話から悪い話で様々、参考になりません。私自身も初めて利用するので結局使ってみない事には分からないので、今回はバイクに乗らない人でも知ってるであろうバイク王に出張買取をお願いしてみました。やはりネット情報は何でも適当に書けるので信じられるのは「書いてる人が誰なのか分かる人」だけですから、私の体験も参考になればと思います。
査定についても一緒にバイクのどこを見て値段を決めるのか、細かく担当の方と話を聞いてみました。自分の250TRは2002年製の初期型。購入時は中古13万円。その割に外見は綺麗で状態も良いとの事で好評でしたが・・・。
~買取で安くなってしまう点~
●ポイント1・・・改造点があり、それでいて純正パーツが無い状態。
●ポイント2・・・立ちコケ等の傷の具合。
●ポイント3・・・交換に工賃が高い部分の劣化具合。
●ポイント4・・・フレームに難点があると減額が大きい。最悪買い取りできない。
●ポイント5・・・250cc以下は低走行距離でないと高く買い取れない。
📷
担当者と話を聞いてて驚きだったのが、250cc以下は比較的低走行距離で手放す人が多いとの事で、市場に低走行距離が出回る車両が多い事から2万kmも走っていたら「結構走ってますね。」と言われる状態になり減額の対象になるとの事。250cc以下の車両については1万kmに達しない程度の走行距離である事が買い取り側としては普通との事です。
やはり値段が高いのは「オリジナル状態か?」という事。改造してある状態は一般的にニーズが狭くなり買い手の幅が狭くなるとの事で買取価格が下がる理由になるそう。パーツを交換した際は元の純正パーツは持っておく事がお奨めで、その際は減額が無い様です。
古いバイク等はフロントフォークのダストシールのヒビ割れ等、交換に手間が掛かる部分の消耗は年代としての理解で緩和されている様な印象でした。年式を考えて許容の様な印象でしたが、恐らく少し値段が下がる要因な印象です。
一番重要なフレームについて。立ちコケ傷や酷い場合は事故車ではないか?のチェックにより金属の弱い部分に割れ等が起きていないか?が細かく見られていました。具体的にフレームに強い衝撃が加わると溶接部分に変形が起きて、その辺りの塗装が割れたりシワが寄ったりする様なので中古車を購入時に溶接箇所はよく見た方がいいですよ、と良い情報を頂きました。ハンドルのストッパーもポイントですね。
自分のフレームが上記の写真の様になっているのですが、溶接部分の塗装が欠けて錆びているこの部分が一番気になる部分だった様です。事故車では無いと判断はされましたが。
📷結果、買取価格は2万円でした。
相場として年式が古くて状態が良い250TRであれば3万~3万5000円程度の買取価格との事で、諸々状態で減額される理由を考えたら妥当な金額かな?と思います。安いのかもしれませんが大体中古価格の3割位が買い取り価格だと思いますので、購入時の車両金額と現在の状態を考えれば範囲内でしょう。とりあえずは今すぐ持って行ってもらわないと工房に2台も置いておけませんからね…笑
バイク王はネットでの評判が悪い様なのですが、自分が対応してもらったスタッフがたまたま良かったのかまでは分かりませんがかなり丁寧に対応してもらえました。私自身もそれなりに一般の方よりは詳しいので、細かな説明や関係無い質問まで何でも答えてくれました。
バイクが好きでこの仕事やってるんだろうな、って伝わってきます。対応中は会話も途切れませんでした。私も好きですからね。やっぱり好きな事を仕事にしてる人って仕事関係以外にも相手にメリットを与える人になるのだなと実感しました。
こうして初めて所有したKAWASAKI 250TRとのお別れでした。今までありがとう!
XJR 1200
📷
250TRの買い取りと殆ど同じタイミングで工房に納車されましたXJR 1200。初めての大型バイク所持です。運が良いだけだと思いますが、状態が良い個体の様で特に大掛かりな手直しする箇所は無さそうです。乗りながら問題が無いか見つけていく形でしょう。
乗って帰ってきただけなので、乗り慣れてきたらレビューしますね♪
少しの時間だけ工房内に250TRと2台置いてましたが超絶狭くてこの時に来られたお客様は申し訳ありませんでした(汗)
ZuttoRide
また上記で保険のお話が出たので、バイクをお乗りの方はZuttoRideをご存知ですか?
盗難保障・ロードサービスの距離無制限のサービスが低価格で行えるので入っておきたい保険です。自分も入っております。
車両の盗難に対する保険金が出る事やパーツ盗難にまで保険が出るプランです。出先でのトラブルにレッカーを呼ぶとそれに掛かる値段が心配になりますが、こちらは距離が無制限のプランがあるので出先のトラブルに安心ができます。
自分の様に日本各地いろんな所にツーリングに出掛ける方には入っておきたい保険ですね。 📷📷
読んで頂きありがとうございました♪
Comments